4月8日開催の「ホノルルハーフマラソン・ハパルア」に向け、トレーニングに励むFunmee!!特派員の2人。今回は、池田美穂コーチの提案で「前回の10㎞走を超える距離を体験してみよう!」ということになっていたのですが、何とメンバーの佐藤美和サンがケガで不参加!? 言葉を失うもう一人の特派員・横内勇人クン。「どうする?」と慌てるスタッフ……。その場で二転三転した合同練習の様子を報告します。

「皇居4周20㎞、走ります!」

横内勇人クンと池田美穂コーチ
皇居周辺、桜田門近くのランナーにはおなじみの時計台からスタートです 出典 Funmee!!編集部

「本番と同じ距離は自信になった!」

アシックスストア東京に集合したメンバー一同、目を合わせた瞬間に困惑の表情を浮かべました。

「右足の甲に軽い炎症。ひとまずドクターストップ」。数日前に知らせされた佐藤美和サンの症状は大いに気になります(詳細は改めて)。しかし、ここに至って練習しないわけにもいかず、本日はどうすべきかとしばし検討タイムに入りました。

「では、皇居を4周走りましょう」。池田美穂コーチはいつでも明朗。「では、って!?」とまぶたをパチパチさせたのは横内勇人クン。ランナーに大人気の皇居外周は1周約5㎞と聞くと「練習でも最長12㎞までしか走ってないんです」と表情が強張りました。

「横内クンなら大丈夫。練習の成果が出ると思うし、最初はゆっくりペースで入るから」

そんなこんなで多少バタつきながらも、笑顔の池田コーチに促されて皇居にやって来ました。

池田コーチ、横内クンだけでなく、スタッフも同行ランして走力向上!? に努めます 出典 Funmee!!編集部

「うれしいことに、記事を見てくれた友達が、オレも走りたいと言ってくれたんです」

「うわ、スゴイねぇ」

「で、この間いっしょに走ったんですけど、走り方が飛び跳ねていたんです。ちょっと前の僕みたいでした」

「気付けたんだ。成長しちゃったね。アドバイスしてあげた?」

「それはさすがに偉そうだと思って……」

横内クン、いざ走り出したら、まぁしゃべること。でもこれは、人生初の長距離で無理をさせない池田コーチの作戦でもあります。それにしても、ほぼ最後まで会話を続けられた彼の力量には目を見張るものがありました。以下に当日のタイムを記します。

1㎞ごとのペース
1㎞/6:23
2㎞/6:45
3㎞/6:28
4㎞/5:39
5㎞/5:52
6㎞/6:06
7㎞/6:21
8㎞/6:09
9㎞/5:30
10㎞/6:09
11㎞/5:59
12㎞/6:09
13㎞/6:05
14㎞/5:38
15㎞/6:05
16㎞/5:51
17㎞/5:33
18㎞/5:35
19㎞/4:56
20㎞/5:58

「予想通り!皇居は後半が下りなので多少のペース変動はありますが、10㎞走と同じように、後半に向かってちゃんとビルドアップできている」。記録を見た池田コーチは満足げ。達成感に満ちた笑顔を浮かべる横内クンは、こんな感想を話しました。

「めちゃくちゃ気持ちよかった! 4周目に入って足が重く感じるようになりましたが、それでもペースを上げられたのは、全体的に普段の練習より遅いペースを通せたからだと思います。本番と同じ距離を走り切れたのは自信になりました」

心配していた後半も余裕!? の走り。ランニングフォームもサマになってきました 出典 Funmee!!編集部

ここで池田コーチの総評です。

「今日20㎞をこなしたメリットは、本番に近い距離に体を慣らしておくことと、長時間の運動に耐える筋力をつくること。その点で横内クンはいい体験をしたと思います。ただし、デメリットというか注意点もあります。自信を過信にしないこと。今日の20㎞完走で欲を掻くとケガのリスクが高まります。少なくとも2日間は、ストレッチのみで走る練習は禁止。筋繊維を痛めているので、栄養のある食事を心掛けつつ、本番までに体重を増やさないこと!」

真面目な横内クン、コーチの言葉にしっかりうなずいておりました。それにしても気掛かりは佐藤サンです。次回、彼女の様子を報告します。

寒い時期の募集から始まったこのプロジェクトも、桜の季節を迎え、いよいよ本番間近になりました! 出典 Funmee!!編集部

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TEXT:田村十七男     PHOTO:六本木泰彦

出典:Funmee!!編集部