初めてのマラソン大会:
不安を減らすための準備

マラソン大会への出走は決まったけれど、初めての大会には不安がつきもの。

「ちゃんと完走できるかな?」「そんなに長く走ったことないけれど大丈夫?」「どれくらい練習しておくべき?」「何を着て走れば良い?」「食事はいつ摂っておくべき?」「雨が降ったらどうしよう?」...など。

先輩ランナーたちが経験してきた、「初マラソン前に知っておきたかった...!」。そんなTIPSを紹介します。

しっかりと準備して、ぜひ人生に一度きりの「フルマラソン大会デビュー」を楽しんでください!

初心者向け マラソン準備ガイド

ランニングが楽しくなってきて、そろそろフルマラソン挑戦してみようかな、いつかはチャレンジしてみたい、と考えている方へ。

完走に向けてどのような練習や準備が必要なのか、どのくらいの期間があれば余裕を持って完走できるのか、といった疑問にお答えします。

(監修:アシックスランニングクラブコーチ)

マラソン完走に向けた準備

― はじめてのフルマラソン挑戦。具体的にどんなトレーニングが必要?

ランニングが楽しくなってきた、だんだんと走る距離が伸びてきた。フルマラソンにも興味が湧いてきたけれど、どのくらいの練習をすれば完走できるのかイメージが湧かないという人も多いのではないでしょうか。

ここでは、具体的な練習プランなどについてご紹介します。

練習メニュー

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マラソンの練習期間としては、3カ月~半年ほど取れると望ましいです。そもそもマラソン大会のエントリーは数カ月前~早いと半年以上前にはスタートするので、大会のエントリー情報もチェックしながら練習を開始しましょう。

マラソンを走ることが決まったからといって、急に走る距離を延ばす、いきなり毎日走る、などはNG。運動経験のない人はウォーキングから始めましょう。速いスピードでのウォーキングに慣れてきたら、徐々にランニングへと移行しましょう。30分走り続けられるようになったら、速度は上げずに時間を延ばす意識で、45分、60分、と走り続けられる時間を延ばしていきましょう。

心がけること

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マラソン練習は継続性が重要です。心地よいと感じるペースでのランニングを継続し、少しずつ走る時間を延ばしていきましょう。
週2~3回のランニングを続けながら、3回のうち1回は少し長くゆっくり走り、それ以外の2回は短め、やや速めにするなどメリハリを付けると疲れにくく、無理なく走力アップが望めます。

大会3カ月前〜1カ月前のトレーニング

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フルマラソン本番に向けて、1カ月前あたりに最長距離の練習を取り入れるのがおすすめ。そのために、2~3カ月前は徐々に長距離に挑戦していきましょう。

週に1回は10~15㎞以上、もしくは1時間~2時間程度ゆっくり走ってみましょう。大会の1カ月前~3週間前ごろに、20~30㎞程度のロング走を行えると、マラソン完走が近づいてきます。

初心者の場合は、途中で少し歩いたり休憩を入れたりしても問題ありません。大切なのは動き続けるということ。長時間動き続けることに慣れることが目的です。

大会まで3週間を切ったら、少しずつ練習量を落とし、本番に向けて疲労を抜いていきましょう。

マラソン大会本番の心構え

いよいよ迎える大会当日

初めてのマラソン大会はすべてが初めての経験。

本番に向けての練習もしっかりできたら、最後は笑顔でフィニッシュできるよう、大会当日のレース前・レース中・レース後と、それぞれで知っておきたいポイントをご紹介します。

スタート前

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大会当日は、余裕を持った行動を心がけましょう。スタートの4時間前頃には起床し、朝食は糖質を中心にしっかりとよく噛んで食べてください。

大規模なマラソン大会の場合、手荷物預け、トイレなどに予想以上に時間がかかる場合があるため、スタート時間の2時間ほど前には余裕を持って会場に到着しておくとよいでしょう。

会場に早めに着いたら、バナナやカステラなど、消化の良いものを食べておくとよいでしょう。

基本的にはウエアやシューズは身に付けていき、上着を脱いだらすぐスタートできるような格好で向かいましょう。

スタート前とスタート後、フィニッシュまでの間で天候や気温も変化していきますので、寒さ対策もできるようなウエア選びが重要です。

パッカブルジャケット
パッカブルジャケット

秋冬のランニングは気温の変化に対応するため、脱ぎ着のしやすいジャケットを着用するのがポイント。パッカブル仕様であれば、走り出して体が温まってきたらコンパクトな手持ちサイズで収納。さまざまなコンディションに対応できるよう、多少の雨や風に対応する防風性・はっ水性を備えたタイプがおすすめ。

パッカブルジャケット

秋冬のランニングは気温の変化に対応するため、脱ぎ着のしやすいジャケットを着用するのがポイント。パッカブル仕様であれば、走り出して体が温まってきたらコンパクトな手持ちサイズで収納。さまざまなコンディションに対応できるよう、多少の雨や風に対応する防風性・はっ水性を備えたタイプがおすすめ。


キャップ
キャップ

レベルにかかわらず、ランニングキャップはレースに向けてぜひ用意したい。日よけや紫外線対策はもちろん、汗が顔に垂れるのを防ぐことで集中力の維持をサポートしてくれる。レース中の多少の雨もキャップを被ることで対策ができる。

キャップ

レベルにかかわらず、ランニングキャップはレースに向けてぜひ用意したい。日よけや紫外線対策はもちろん、汗が顔に垂れるのを防ぐことで集中力の維持をサポートしてくれる。レース中の多少の雨もキャップを被ることで対策ができる。

レース中

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目標のフィニッシュタイムに合わせて、自分のペースを守って走りましょう。

前半の飛ばしすぎはからだへの負担が大きく、後半大きく失速してしまう可能性がありますので、落ち着いたペースで走りましょう。

水分補給はもちろん、エネルギージェルなどで栄養補給をすることも重要なポイントです。基本的には給水所がありますので、少しずつこまめに摂ることを意識してください。

後半は徐々に脚が重たくなってくるかもしれません。大きくペースダウンしないためにも、前半から飛ばさず落ち着いたペースを維持し、水分やエネルギー補給などを計画的に行いましょう。エネルギー補給は、ジェルなどを持っておき、15㎞以降、5㎞おきに摂る、などと決めておくとよいでしょう。

ランニング中に脚にかかる着地の衝撃は、距離が長くなるほどダメージにつながりやすいです。クッション性の高いシューズを選ぶことなども重要ですが、距離が長くなるにつれ引き起こる腰やヒザなどの痛みは、上半身のブレやヒザのブレも原因のひとつなので、サポートタイツの着用もおすすめです。

MOTION MUSCLE SUPPORTスタビリティタイツ
MOTION MUSCLE SUPPORTスタビリティタイツ

ランニング中に脚にかかる着地の衝撃は、距離が長くなるほどダメージにつながりやすい。
負担のかかりやすい腰とヒザの部分にはラバープリントを配置。走行効率性を高め、フィニッシュまでの走りをサポート。

MOTION MUSCLE SUPPORTスタビリティタイツ

ランニング中に脚にかかる着地の衝撃は、距離が長くなるほどダメージにつながりやすい。
負担のかかりやすい腰とヒザの部分にはラバープリントを配置。走行効率性を高め、フィニッシュまでの走りをサポート。


マルチポケットショーツ
マルチポケットショーツ

なるべく身軽に走りたいランナーには、ポケット付きのショーツがおすすめ。
ポケットの形、数などにいろいろな種類があるので、自分の持ち物に合わせて適したアイテムを選ぼう。多めに持ち物を持ちたい方にはスマホ、ジェル、キー類などが収まるマルチポケットショーツがおすすめ。

マルチポケットショーツ

なるべく身軽に走りたいランナーには、ポケット付きのショーツがおすすめ。

ポケットの形、数などにいろいろな種類があるので、自分の持ち物に合わせて適したアイテムを選ぼう。多めに持ち物を持ちたい方にはスマホ、ジェル、キー類などが収まるマルチポケットショーツがおすすめ。


ウエストポーチ
ウエストポーチ

初心者には十分収容できるランニングポーチもおすすめ。
長時間のランニングになるため補給食も多めに持っておきたい。ポーチがあればスマートフォンの持ち歩きや、パッカブルジャケットを脱いだ際の収納も可能。

ウエストポーチ

初心者には十分収容できるランニングポーチもおすすめ。

長時間のランニングになるため補給食も多めに持っておきたい。ポーチがあればスマートフォンの持ち歩きや、パッカブルジャケットを脱いだ際の収納も可能。


プロパッドKAYANOカラーソックス
プロパッドKAYANOカラーソックス

足の負担を抑制するには、ソックス選びも重要。
プロパッドKAYANOカラーソックスなら、シューズとのフィット感を高め、シューズと足(ソックス)の一体化をサポート。

プロパッドKAYANOカラーソックス

足の負担を抑制するには、ソックス選びも重要。

プロパッドKAYANOカラーソックスなら、シューズとのフィット感を高め、シューズと足(ソックス)の一体化をサポート。

レース後

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走り終わった後も、水分補給・エネルギー補給をしっかり行いましょう。

内臓も疲れているので、体に優しいものを取り入れ、軽くストレッチもしておくと、翌日以降のからだの負担が軽減できます。

初マラソンは人生に一度だけ!本番を楽しむためにも、事前にできる準備やトレーニングはしっかりやっておきましょう。それでも、まったく不安がない状態でスタートに立てることはなかなか難しいかもしれません。

ぜひ初めてのマラソン、緊張感も楽しみながら、最後まで諦めずに頑張ってください!


ASICS Blog

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