伝統技法にならう
新しいシューズのかたち

ニット素材を用いたモノソック構造（ベロとアッパーが一体となった構造）のアッパーを覆うデザインは、日本の伝統的な竹を編む技法〈やたら編み〉をモチーフにしたもの。人に、環境に、優しい建築を目指す隈氏から提示されたデザインモチーフと、隈氏が好む靴ヒモを結ばないシューズという2つのアイデアを融合。

足元を引き立てる
​Sand Beige

隈氏が人生に最も大きな影響を与えたと語る若き日のサハラ砂漠での旅。
「サハラ砂漠は木と砂が風景を形作る。それらは場所によって分量が変わり、同じベージュでも複雑な色の風景を作る。
サンドベージュのMETARIDE AMUは同じ色を扱いながら、シューズの各部で微妙な色の差異をもっており、より自然の風景に近づいた。靴が自然に溶け始めているようだ。」

見る場所によって明るく見えたり，暗く見えたりとシューズ全体に奥行き感があるカラーで足元を引き立てる。

天然由来の
和紙糸ヒールテープ​

和紙糸で織り込んだヒールテープを採用することで隈氏の自然に対する思想を表現するとともに，今回の"Sand Beige"にマッチする色味と風合いを提案。全体が"Sand Beige"で統一される中で目を引く和紙の色味がアクセントカラーとなる。

※和紙糸：和紙を繊維状に裁断し，撚り合わせた糸。和紙の風合いを残しつつ，和紙よりも強度を高めた生地を作ることができる。

よりパフォーマンスユースに対応​

前モデル同様に、靴ヒモを結ばないシューズでありがながら、ランニングシューズで使用されるシューレースストッパーを採用。前作よりもしっかりヒモ締め力を高め，ランニングや長時間の着用にもマッチした仕様にアップデート。

相反する機能を両立する
ミッドソール

〈METARIDE〉の走り心地を支えるミッドソールは、2つのフォーム材の組み合わせで足運びを軽やかに。それが、軽量性と耐久性を追求した〈FLYTEFOAM〉とやわらかく弾むような感覚の〈FLYTEFOAM PROPEL〉。〈FLYTEFOAM〉には木材由来の繊維〈セルロースナノファイバー〉を使い、気泡を形成する壁を補強。この繊維によって潰れにくい気泡が実現し、優れたクッション性と耐久性という相反する機能を両立。

木材由来の繊維を使用した
無着色の
FLYTEFOAM

前モデル同様〈FLYTEFOAM〉部分は着色せず、素材本来の色を採用。これと〈FLYTEFOAM PROPEL〉を組み合わせ、さらにかかと部分には衝撃緩衝材のGELを配して着地時のクッション性を向上。また中敷はクッション性に優れた〈オーソライト〉の端材とコルクで成型したスペア中敷も同梱するほか、アッパーのニット素材もリサイクルポリエステルを使用している。